pekoriperoriのブログ

主に読書、美味い店、旅行の記録と日々考えていることのメモ。知り合いには教えない予定。

死について

とにかく、近しい人が亡くなった経験が乏しいのだが、それでも歳を重ねるに従って、死に直面する回数が増えてきたことは否めない。

昨日、同じ歳の知り合いが亡くなった。
友達、と呼ぶにはまだ早い感じだったけども、きっと会う回数を重ねた先には良い友人になった可能性のある、良い印象しかない人だった。
最後に会ったのは去年のハワイ。彼と3人で海に行き、そのまま夜夕飯を一緒に食べたのが最後だった。
わたしが知る限り本当に好青年、健康体、「死」という言葉からとても遠いところにいるように思われる人だった。
別れ際のことも良く覚えているし、またねと手を振ったのが最後になるなんて、思ってもみなかった。
そしてきっと死の半分はそういうものなんだと思う。
病気などで死期がある程度分かっている別れと、こういった突然の別れと。

大人になるにつれて、病老死が異様に怖くなったものの、仏教を少しかじったおかげで、これは当たり前のことなんだとも思うようになってきている自分がいる。
誰もが必ず通る道であり、明日はわが身だ。
今日行ってきますと家を出て、夜にただいまと帰れる保証はどこにもない。

あと、亡くなった人が天国で見守ってくれている、などそういう妄想も抱かなくなった。49日経てばどこかでまた生まれ変わっているか、もしくは解脱したか。
前世のことなんて忘れて、次の生がきっと始まっている。
(ちなみにわたしは輪廻についてはまだきちんと理解できておらず、腑に落ちていない。そういうものなんだ、と今は思っている)
もしくは次の生なんてないのかもしれない。

とにかく昨日今日、同じ歳の「死」から遠そうに見えた彼の命が一瞬で消えたことは私に衝撃を与え、常にこの瞬間瞬間に集中して、やるべきことをやり生きていかなければならない、とまた当たり前のことを深く思い知らされている。